簿記2級の勉強法とスケジュール徹底ガイド！効率よく合格を目指そう

こんにちは！資格カフェオーナーのアオです。

簿記の勉強を始めようと考えたとき、多くの方がまず感じるのは、何から準備すれば良いのか、という不安ではないでしょうか。

「自分にできるだろうか」

「途中で挫折しないか」

など、さまざまな思いがあるかもしれません。

この記事では、日商簿記公式サイトの情報をもとに、簿記2級への一歩を踏み出せるよう、学習の進め方やスケジュールについても丁寧に解説します。

初心者にもわかりやすく、実践的なテクニックや応用まで触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

簿記2級のスケジュール

簿記の試験は全国で実施され、日本商工会議所の公的資格として長く親しまれてきました。

簿記3級が商業簿記の基礎を中心に学ぶのに対し、簿記2級は、商業簿記に加えて工業簿記も出題範囲に含まれます。

簿記2級合格を効率よく目指すには、途中で挫折しないよう、無理のないスケジュールを立てることが重要です。

行き当たりばったりで進めてしまうと、

「どこまで終えれば良いのか分からない」

「勉強が追いつかない」

などといった不安に飲み込まれてしまいます。

まずは、自分の生活リズムを踏まえた学習計画を作り、できたことを少しずつ積み上げていきましょう。

簿記2級の基礎知識

簿記2級では、企業の経営活動や原価計算を踏まえた決算書作成の力が養われるので、実務に直結する会計力を身につけられます。

学んだ知識は会計関連の仕事だけでなく、日常生活におけるお金の感覚を身につける上でも役立つので、経理に携わらなくても自分の資産管理やキャリアアップにもつながる資格です。

試験方式

日商簿記2級では、以下のような2つの受験形式があります。

方式	特徴
CBT方式（ネット試験）	全国のテストセンターで随時受験可能・パソコンで解答
統一試験（紙試験）	年3回実施・従来通りの筆記方式

ネット試験は、全国にあるテストセンターで実施され、都合のよい日程を選んで受験できる点が大きな特徴です。

統一試験（紙試験）の前後には施行休止期間が設けられます。

試験時間と合格基準

簿記2級の試験時間は90分、合格基準は100点満点中70点以上です。

簿記2級のネット試験では、選択式と入力式の問題が最大5題まで出題されます。

限られた時間の中で複数の大問に取り組む形式なので、解く順番を意識したり、時間配分を工夫したりすることが大切です。

参考：商工会議所の検定試験

簿記2級の出題範囲

簿記2級では、主に『商業簿記（および会計学）』『工業簿記（原価計算を含む）』の2分野が出題範囲として設定されています。

2022年度からの『出題区分表（商業簿記・会計学／工業簿記・原価計算）』が適用されており、2025年度も同区分表が継続される予定であると公表されています。

参考：商工会議所の検定試験

商業簿記・会計学の主な範囲

商業簿記では、まず現金や預金、売上・仕入、手形など、日々の取引を仕訳で処理する基本的な知識を扱います。

また、決算に向けた整理として、減価償却や貸倒に備える処理、売上原価の計算などが出題範囲です。

有価証券では、株式や債券の種類に応じた会計処理を学び、引当金では保証や退職給付など将来に備える費用の考え方を整理します。

会社の拠点が複数ある場合、本店と支店の取引を正しく反映させる本支店会計、グループ全体をまとめて財務状況を示す連結会計も重要な範囲です。

さらに、リース契約の性質に応じた処理方法や、株式会社における配当・準備金・株式発行といった項目も学習内容となっています。 

参考：Monegy Learning

工業簿記・原価計算の主な範囲

工業簿記では、製造にかかるコストを正しく把握するための考え方が幅広く出題されます。

材料にどれだけ費用がかかったか、人件費はどの作業にどれほど使われたか、そして電気代などの経費をどう集計するかを分類して整理しなければなりません。

その他にも製品ごとにコストを追いかける個別原価の計算方法や、その内容をまとめる原価計算表の作成も押さえておきたいところです。

大量生産を前提とした計算では、一つあたりの平均的な原価を求める方法が扱われます。

さらに、退職給付や返品など将来の費用を見込んでおく考え方や、工場内のさまざまな部門に発生した間接費をどのように振り分けるかも試験範囲です。

理論面では、あらかじめ基準となる原価を設定し、実際にかかったコストとの差を分析する学習、利益に直結する損益分岐点や限界利益を計算する分析方法も扱われます。

参考：Monegy Learning

簿記２級合格へのスケジュールの立て方

簿記2級の基本と出題範囲の確認が終わったら、いよいよ試験日までのスケジュールを立てていきましょう。

簿記２級合格へのスケジュールを立てるには、はじめに受験日を明確にします。

「◯年の○月中に受ける」など、具体的な日にちまで決める必要はありませんが、先にある程度の決めてしまう方がスケジュールがブレません。

その上で、実力を伸ばすための時間配分を考えていくのがポイントです。

簿記2級の学習時間の目安としてよく挙げられるのは300～500時間です（3級合格済みなら短縮も可能）。

例えば、1日2時間勉強できるなら、5か月前後の期間が確保できれば安定して勉強を進められます。忙しい時期がある場合は、余裕を持って6か月前から始めておくと安心です。

生活リズムに合わせたスケジュール

冒頭にも記載した通り、簿記2級を目指には、無理のないスケジュールを立てることが大切です。

例えば、社会人なら平日は短く、休日で多めに学習するスタイルが現実的です。

平日なら通勤時間や就寝前のスキマ時間を利用して1時間程度、休日には3～4時間のまとまった時間を利用するのが良いでしょう。

学生なら曜日ごとのスケジュールが整っていることが多いため、平日も2時間程度なら確保しやすい環境にあるかもしれませんが、無理は禁物です。

無理なスケジュールを立ててしまうと、焦りやいらだちが出てしまい、自己否定につながってしまう可能性もあります。コツコツと少しずつ、小さな成功体験を積み重ねられるスケジュールが理想です。

定期的なスケジュールの見直し

完璧なスケジュールは最初から作れません。どれだけ綿密に計画を立てても、仕事が忙しくなったり、体調を崩したり、急な用事が入ったりなど、スケジュール変更が必要になるシーンはさまざまです。

勉強に割ける時間が減ってしまうことは、誰にでも起こります。

「思った通りに進まなかった」

「このままじゃ間に合わないかも…」

そう感じると焦りが出てきますが、そんなときこそ落ち着いてスケジュールを見直すチャンスです。

スケジュールの見直しが必要になる場面には、主に次のようなものが考えられます。

スケジュールの修正

定期的な見直しで、スケジュールの調整が必要になった場合に押さえておきたいポイントと、修正の方法を確認しておきましょう。

見直すポイント	内容
優先順位の整理	苦手な分野・配点が高い範囲を優先。完璧を目指しすぎない
予定の詰め込みすぎを解消	無理なく続けられるペースに調整する
小さな単位で計画し直す	1日単位ではなく「週ごと」に設定すると楽に管理できる
余白を必ず確保	不測の事態に備えて予備日をつくる
できたことも記録	達成感が意欲につながる

簿記2級を目指すのがつらくなった時

簿記2級は決して簡単な試験ではありません。

誰もが一度は「思ったより難しい…」と感じます。

勉強は積み重ねです。

昨日できなかったことが、今日突然わかるようになることもあります。

『苦手な部分は伸びしろ』と捉え、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

まとめ｜簿記2級のスケジュールは余裕を持って

簿記2級にチャレンジすることは、これからのキャリアを強く支えてくれる大きな力につながります。

学習の中で身につく知識やスキルは実務でも生かせるものばかりで、仕事の選択肢が広がり、新しい可能性が見えてくるはずです。だからこそ、少しずつでも計画的に進めていくことに大きな意味があります。

受験日を決め、無理のない学習計画を立てる。そして、もし予定通りに進まない日があっても落ち込まず、その都度状況に合わせて見直しをしていきましょう。

今こうして情報を集め、学ぶ準備をしているあなたは、もうすでにスタート地点を踏み出しています。

その気持ちは必ず未来の自分の助けになるので、焦らずに。でも、確実に。あなたのペースで簿記2級合格のゴールに向かって進んでいきましょう。